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オランダにおいては、ロッテルダムやアムステルダムのように国際的に競争力のある港湾に対しては、基本的に港湾管理者が100%負担して各種施設を整備し、管理している。例外的に、港湾内の鉄道軌条については鉄道会社がその責任において、また、高速道路のような広域的に必要な道路(関係するトンネル及び橋梁を含む)が港湾内を通る場合については国(高速道路の整備者)がその責任において100%負担して整備し、管理することになっている。
(港湾管理者(City Government))
ドック(Docks)、岸壁(Quay Wall)、バース(Berth)などの港湾の下部構造(Infrastructure)については、港湾管理者(City Government)がその建設、維持管理主体となっており、100%港湾管理者の負担で整備し、維持することになっている。
これらの下部構造については、港湾管理者が民間会社に長期で貸し付けており、決して売却はしないことを港湾管理者の基本戦略としている(例外として、かなり古い時期に売却した例がアムステルダム港に一例だけある。)。
また、一部の上部構造(Superstructure)については、公共使用(Public use)のため・港湾管理者が建設し管理しているが、残りの大部分については民間会社(Private Companies)が建設し管理を行っている。この時、一部の会社が独占的な位置を占めることなく、常に競争的環境を維持できるよう注意を払っている。
(4) ベルギー国/アントワープ港
(州政府(State Government/Flemish State))
州政府(Flemish State)は、アクセスチャネル、灯台、ブイ、レーダー、電気的な援助施設について建設及び維持に関する全ての責任を負っており、また、費用を100%負担している。
州政府は同様に、アントワープ港の新規の閘門(Sea-lock)について建設費用を100%負担している。
また、ドック(Docks)、岸壁(Quay Wall)、桟橋(Jetties)などの港湾の下部構造(Infrastructure)については、港湾管理者(City Govemment)がそ

 

 

 

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